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2023年7月21日

【MADOO】新開発のプッシュプル型マイクロプラナードライバーを採用したシングルドライバーモデル「Typ821」

株式会社ピクセルは、イヤホンブランド「MADOO(マドゥー)」より第3弾製品として、新開発のプッシュプル型マイクロプラナードライバー"Ortho"1基を搭載したユニバーサルフィットタイプイヤホン「Typ821」(Typはドイツ語で型式の意)を発表。2023年7月21日(金)午前11時より試聴機展示・予約開始、2023年8月4日(金)より発売致します。





□Typ821

これまでのMADOOは、マルチドライバー構成の製品をラインナップとしてきましたが、「Typ821」では新型ドライバー"Ortho"を採用したシングルドライバー構成となりました。これは “Ortho"ドライバーを採用した初のモデルとして、シングルドライバーでの音質チューニングを極限まで突き詰めることで、今後のMADOO製品のベンチマークとする目的もありました。Typ821は中高域に重きを置いたチューニングによって、ボーカルの柔らかな表情やハイハットのシャープで金属的な響きと音抜け感など、音像の細やかなニュアンスまで丁寧かつエネルギッシュに再生します。スケール感の大きい音楽も情感豊かに描き、アカペラや音数の少ない楽器にもしっかりとフォーカスする瑞々しいサウンドをお楽しみいただけます。



<プッシュプル型マイクロプラナーマグネティックドライバー“Ortho”>

Typ821は完全新規開発されたマイクロプラナーマグネティックドライバー“Ortho”を搭載しています。プラナードライバーの形式には「プッシュプルドライブ型」と「シングルドライブ型」の2種類があり、"Ortho"はプッシュプルドライブ方式を採用しています。μmオーダーでコイルがプリントされた極薄かつ軽量な振動板に5個ずつの磁石を前後に対抗で挟み込むプッシュプルドライブ方式で配置することで、バランスの良い駆動とレスポンスの良いサウンドを実現しました。プッシュプルドライブ型のドライバーは、煌びやかで繊細な高域と力強い低域を表現する音のキャラクター性に富んだ優れたドライバーですが、小型で強力な磁石を多数使用するため組み込みの難易度が高く、イヤホンサイズに収める小型軽量化を実現するのは困難でした。そのため、これまではハイエンドヘッドホンのような大型の製品へ搭載されるのが主流でしたが、今回開発された"Ortho"は、多数のダイナミックドライバーの開発実績を持つ熟練のエンジニアが試行錯誤を重ね、イヤホンサイズかつ高品質なプッシュプル型プラナードライバーを実現しました。



<ハイリジッドハウジング>

Typ821は切削加工が困難とされるチタン素材をハウジングに採用しました。チタンは優れた剛性を持ちながら比較的軽量かつ生体適合性が高い金属のためイヤホンには大変適した素材ですが、一方で非常に加工が難しい金属としても知られています。ハウジングは、スイス・日本製の高級時計やドイツ製自動車製造に用いられる切削工具などを手掛けた、金属加工を熟知したエンジニアの手によって設計され、強力で高精度な多軸CNC加工機にてチタンブロックから削り出すことで製造されています。また、MADOOでは「ハウジングの剛性は音質に影響を与える」という設計思想を持つため、ハウジング表面へのサンドブラスト処理によって硬度を持たせるとともに、一般的なイヤホンと比較してシェルに十分な厚みを持たせる設計など、音質のための妥協をしない仕上げを行いました。Typ821のハウジングは歴代のMADOO製品の中でも特に優れた剛性を誇り、“Ortho”のポテンシャルを最大限発揮できるハウジングとなっています。



<ハウジングアーキテクチャ「MIAA」と高精度に管理されたスキマティックデザイン>

品質の信頼性を高め、最大限のパフォーマンスを発揮するハウジングアーキテクチャ「MIAA(MADOO In-ear Acoustic Architecture)」はMADOO独自の技術であり、MADOOの全製品はこのアーキテクチャに基づいて開発されます。私たちはドライバーをまとめる部品を「アコースティックボックス」と名付け、これらは3Dプリントプロセスによって製造され、スキマティックデザインと呼ばれる複雑な音響回路を有します。3Dプリント部品にはプレシジョンレジンを採用し、製造工程におけるプレキュア、ポストキュアの硬化プロセスを徹底することにより、5μmレベルで管理された限りなく精密な部品の製造を可能としました。厳密に管理された品質によって製造時の個体差が減ることで、ユーザーは設計された音質のありのままをお楽しみいただけます。



<300人の耳型から導き出された最適化形状>

国際規格では欧州・欧米が耳型のベースデザインとされますが、アジア人の耳と比較すると平均的にサイズが大きく、また、実際の高級イヤホンのメインマーケットは日本、香港、中国、韓国などを中心としたアジアであり、フィッティングに問題が生じるケースが多々存在します。私たちはこの問題に着目し、アジア地域において約3年の歳月をかけ300人分の耳型データを採取してきました。これらのデータをもとに設計された最適な形状は、上質なフィット感とデザイン性を両立する優れたハウジングデザインを実現しました。また、Type821は従来モデルと同様に楕円形状ステムを採用しています。人の耳穴は多くの場合で楕円形上であるため、それらに合わせたステム形状とすることで、自然な装着感とロスのないMADOOサウンドデザインの伝達を実現します。



<美観と機能を兼ね備える「サファイアクリスタル」>

MADOOが掲げる「長年にわたって使用できるイヤホン」というコンセプトのもと、潜水艦や時計の窓をイメージした重厚なデザインを検討していたところ、私たちはその窓に相応しいサファイアクリスタルというマテリアルに出会いました。サファイアクリスタルはモース硬度9と非常に傷がつきにくく、耐熱性に優れた素材です。ガラスやプラスチック材料では持ち得ない耐熱性や耐腐食性を持つサファイアクリスタルは製品コンセプトにぴったりでした。また、機能面でも空隙によりスピーカーユニット群の背圧を制御することで、スピーカーユニット群のパフォーマンスを引き出せる構造になっています。Typ821では、既存モデルに対する第二世代的な位置づけとして窓のデザインを一新しました。800シリーズの型番に準じ8個のネジを印象的にあしらうことで、コンセプトである潜水艦の窓をより彷彿とさせるような、MADOOの新しい顔となるデザインに仕上げました。



<Hi-Fiイヤホンブランド「Acoustune」によるカスタムケーブル>

付属するイヤホンケーブルは兄弟ブランドである「Acoustune(アコースチューン)」監修のもと、シルバーコート銅線の4芯ケーブルを採用しました。シルバーコートによって音質ロスを低減することで、イヤホン本来の性能を発揮します。コネクター部には㈱日本ディックスが設計、生産する高音質と高信頼性を誇るIEMコネクター「Pentaconn Ear(ペンタコンイヤー)」コネクターを採用。従来型のMMCXコネクターと比較して、プラグ・ソケット部分がより密接に接触することで伝導性能に優れ、また、脱着の容易性と堅牢性を両立しています。製品には標準で「MRC011(3.5mm 3極 L字金メッキプラグ)」と「MRC023(4.4mm5極 L字金メッキプラグ)」の2本のケーブルが付属します。



 


<販売情報>

ブランド:MADOO

商品名:Typ821

予約開始:2023年7月21日(金)

発売日:2023年8月4日(金)

市場想定価格:¥244,800- (税込)



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